4/30/2010

ごはんの友



唐突ですが、今日は我が家の鶏の頭の扱いについて書きます。

もしかして、「初めて鶏の頭を手に入れたけど、みんなどんな風に犬に食べさせてるのだろう?」と調べて、何かのはずみに拙ブログに辿り着いた人のお役に立てるかも知れないし。




我が家では鶏の頭は必需品です。
どういいかというと、
 1.嗜好性最高
 2.うんこの固さの調整が楽
 3.コラーゲンやカルシウム源

てなわけで、メインの肉が鶏以外の時も、だいたいこの頭が入っています。
あんまり同じ食材ばかり食べさせるのは好きではないけど、これだけは特別。
そのかわり、質にはじゅうじゅう気を配ります。




生で与えてもいいと思いますが、我が家は加熱派。
なぜかというと、
 1.昔からの習性(?)
 2.食餌全体を温められる


30年ほど前、初めて犬を飼ったとき、祖父母から鶏の頭を与えるよう教わりました。
頭の骨は加熱しても大丈夫だと聞かされ、鍋でくつくつ煮て、その鍋にご飯の残りを入れて、鍋のままやってました。
冬はよくストーブの上で鶏頭が煮えて、いい匂いをさせていたものです。


その時の犬は雌のシェパードでしたが、3日で100個くらいの鶏頭を食べていました。
馴染みの鶏屋さんに買いにいくのは私の役目だったので、よく覚えています。30個ずつ袋詰めで冷凍して取っておいてくれたっけ。


30年後の現在、犬達の餌は基本的に生食なのですが、その時のクセで、鶏頭だけは加熱しています。
今は圧力鍋を使っているので簡単・楽ちん。

熱い鶏頭を混ぜてやることで、食餌全体がホカホカにできます。狩りたての獲物の体温くらいにするには、うってつけなのです。






さて、では実際に加熱してみましょう。


うちでは5Lの圧力鍋を使っています。
ここに3kgの鶏頭を入れますが、本当はこれは圧力鍋としては入れすぎです。
これでも、ひとつひとつ、隙間を埋めるようにきっちり詰めているのですが、ギリギリいっぱいになっていますね。2kgくらいにしておくべきでしょう。
でも我が家の場合は、3kgでも2日もたないので、めいっぱい頑張っています。

お水は、カップ1杯だけ入れます。

これで、蓋を閉めたら加熱開始です。

最近の圧力鍋はピン式も増えているようなのですが、私はなんとなく錘式が好き。
圧力がかかって、おもりがシュンシュンいいながら回るのを聞くと、心が満たされる気がします。
子供の頃の、台所の情景だからでしょう。


で、しっかり圧がかかったら、10〜15分ほどで完成。


加圧中、火を弱めすぎると、くちばしが十分に柔らかくなりません。
まあ別にそれでも大きい連中はいいのですが、我が家はチワワもいるので、あまりくちばしが固いと、時々引っかかって咳き込みます。

ちょっと動画で見てみましょう。



このくらいの感じになるよう火を調整すれば、くちばしもほろほろです。


それから、我が家では鶏頭スープが大人気ですので、炊きあがったところで、水を加えてちょっと再加熱。

      おや もう周りが黒々しい・・・

最初からたっぷり水を入れて圧力をかけることができないので、そこだけちょっと二度手間です。

熱が通れば完成。

        カンセイ? カンセイ!

気難しいガディ爺さんも、鶏の頭が入っていれば、錠剤なども一緒にパクパク食べてくれるので大助かりです。




近所によく知った鶏屋さんで、解体から行っているところが今はないので、ネット購入が頼りです。
我が家はとり農園さんから。

とり農園さんでは、もみじやぼんじりもよく購入します。脂もときどき。
もみじは爪の先だけちょいちょいと鋏で切って、そのまま。
ぼんじりは、おやつ代わり。
脂は、ムネ肉ばかりで脂が少なめの時。

たまに、ガラをご馳走してやることもありますが、結構たっぷり肉がついていて、皆大喜びです。
首もついてるのがいいですね。
うちの近所では、ネックって売ってないのです。



与える量は、一頭一頭のうんこと相談して決めています。






・・・と、ここまで仕上げたのが3月23日。
引っ越しのどたばたに突入し、今まで放ったらかしだった。

ちょうど最近、Dog actuallyで、Kyokoさんが脂について書かれていたので、このタイミングでアップ。
私は脂のことは一行しか触れてないけど、むりやり関連記事ってことにした。




そうそう、鶏の頭、ダメって方もけっこうおられるそうな。
私は最初から平気なので、その辺りの加減がもうひとつ分かりませんが、念のため写真は小さくしてあります(もみじは私も最初ギョッとしたので、どのくらいダメか見当がつくのですが)。

なお、いつも通り、クリックで大きくなるので、苦手な方は決してクリックなさいませぬように。

4/24/2010

開拓者たち


新天地はかなり広い。
広いけど、全然整備されてない。

これから時間をかけて、少しずつ作っていかなきゃならんのである。

お散歩コースも開拓しなければならないのだが、敷地内の開拓もできればたゆみなく進めたいので、自分の尻を叩く意味でも、記録の意味でも、書こうと思う。
人様が読んでも、つまらない内容かも。
どうぞご容赦くださいませ。






まず、うちの敷地は、もともと放棄田だったところで、そのままだと湿地である。

      見渡す限りのガマの原でした

あ、家は、20mくらいの高さの小山の部分を少し削ってできた高台に建てたので(なにしろ水害が怖いから)、湿気はない(代わりに風が強い)。

その、家を建てる時に削った山土をそのまま造成に使ったので、家のすぐ下だけは湿地ではなくなっているが、雨が降るとぶかぶかしてしまう。
なんどかローラーをかけてもらったが、あとは、少しずつ締まってくるのを待つ方がいいらしい。

締まるのを待つのはいいとして、早く木を植えたいわけだ、我々は。
四万十の気候はどうやら、たっぷり降り、カラリと晴れる、という、たいへん植物が育ちやすい環境のようである。


早く植え付ければ、それだけ早く大きく育つだろう。
さっさと土壌改良を進めねば。






しかしまず、「これから何をどうする」という話の前に、敷地内の紹介を簡単にいたします。


まず、家。我らの巣穴である。


かように、風よ吹け吹け、といった風情で高台にころんと建っている。
先日、母とガディが吹き飛ばされて転がっていった。あはは。


この家の特徴は、四面が完全に東西南北を向いてるところ。
これは、地元の建設会社の会長さん(移住支援協議会の元局長さん)のこだわりなのだ。いろいろと方位があるらしい。
トイレの位置なども、それに基づいて決めたのである。


家の下に、通称”ウバメの段”。


高台にあった大きなウバメガシを、ここに移植したのでそう呼んでいる。
ここが、将来的には主に犬どもが走り回る部分になる予定である。


ウバメの段の東側には、湿地帯がある。


ここは、雨などで上流から赤土混じりの水が流れた時、下の田に土が入り込まないための調整池で、必要なものらしい。
せっかくなら、遊歩道っぽいものを作って、カキツバタ苑みたいにできたらいいなとは思っているのだが、さて。


アプローチの南側は、通称”パーク”。


ここは、果樹を色々植えたいと思っている。
思っているが、住んでみると、案外日陰の部分が多いので、どうかなあと思案中である。


それで、実はこの灌木の茂みの向こうもかなりの範囲でうちの敷地があるのだが、


もうここは、まだまだ、なかなか。
そうすぐには手が及ばない。手前が整ってから考えることにした。
だって、お金がないんだもん。






もうお分かりのように、「外構」に関しては、ほぼゼロの状態である。

           ウーム

全部自分でやるのはさすがに無理だから、部分的にプロの力も借りながら、楽しく格闘したいと思っております。
どうぞ、これから長らく続く(であろう)我らのじたばたぶりを、とくとお楽しみください。

とりあえず愚弟よ、試験が終わったら早く手伝いに来い!!

           ひー

4/22/2010

ネット開通

10年前、インターネットとはほとんど縁がなかった。

仕事が忙しくてプライベートの時間がほとんどなかったということもあるし、ネット環境も整っていなかった。
そのためか、ネットの便利さや楽しさをそれほど実感しなかった。


変わったのは、我が家にケーブル回線を導入してからだ。
常時接続していれば、ネットの力も少しずつ分かる。
楽しさも分かる。

      光ファイバーならなおのこと

そして、4年ほど前に初めて「ブログにコメントする」という(当時の私にすれば)大冒険に出てからは、たくさんの素敵な友人もでき、本を読むのと同じように、自然なことになりました。


でもね、いくら生活に溶け込んだと言っても、たかだか数年。
ネットがない環境に放り込まれれば、あっという間にそれに順応するだろうよ・・・

と思っていたのは大外れ。
どれだけこの日を待ち望んだことか。


本日、ようやくネット開通。






なんでネットのない生活に馴染めなかったか、理由はふたつある。


ひとつは、友人たちがいるから。
ネットがなければ一生会うはずもなかった人たちと友人になれるなんて、なんてラッキーなことなんだろうと思う。
そして、遠く離れた友人と、近くにいるかのように簡単に交流できるのはなんて恵まれているのだろうとも思う。


いっぽうで、少しばかりネットから離れても疎遠になるわけでもなく、戻れば今まで通り。
だってみんな、『実際の生活』をなによりも大事にしている人たちだから。


もうひとつは、お買いもの。
ネットでは、実店舗を見て回るよりたくさんの種類をチェックできるし、値段の比較もできる。(たいていは、驚くほどの安値で買える)
実店舗で買うにしても、まずネットで調べてからだと、店員さんの話も分かりやすいし、無駄なく決められる。

それと、特に犬たちの食材がそうなのだが、近くで手に入れられないような食材をまとめて買えるのだ。
近くのスーパーで、安心な食材を毎日大量に買って帰るというのは、現実的には不可能だ。ネットがなければ、我が家の犬たちの手づくり食がとっくに頓挫していたことは間違いない。



多くの貴重な情報がタイムリーに入るのも私にとっては大きい。
本や講演、その他のメディアももちろん欠かせないが、最新の情報や、まだ評価の定まらないさまざまな知見の供給源として、インターネットは優れているのだ。


そんなことを考えると、ネット無しの生活が、テレビが無いのと同じようにはいかなくて当然だなと思ったのだった。
(我が家は、私が9歳から26歳までの間、テレビが
 無かった。けど、全然困らなかった。)






そういうわけで、独り言みたいな内容になりましたが、ようやく自宅でインターネットができるようになった我が家であります。

でもって、ブログの更新頻度が上がるか?
それは謎であります。

4/14/2010

南の国から





3月30日未明から、四万十での暮らしが始まった。



完璧に整えておかないと気がすまない性格

           誰ガ?

・・・なのは母で、私は『ぼちぼち整えていったらええやん』という主義のため、いろんなモノが揃っていない。

でも、先週は電話ひいたもんね。
(↑私にとっては威張るレベル)


一部に良好な地域はあっても、全体的にネット環境は劣悪だったらしき四万十。
しかし、今年に入って、関西ブロードバンドという、神戸の会社がADSL局を開いてくれた。
そんなわけで、恐らく来週くらいには、我が家にもADSLがつながるはず。


しかし、ネット環境にここまで地域格差があるとは思わなんだ。
むしろ、田舎ほど、僻地ほど、ブロードバンドが行き届いているべきではないだろうか。
カモン、eo光!!




とはいうものの、四万十は実にいいところ。

まだちょっとしか暮らしていないから、分かったように言うわけにはいかないが、自然も穏やか、人も穏やか。
気候はメリハリ。
毎日、生まれ変わったような気分で目が覚める。
ヒトも、イヌも、みんな元気いっぱい。

     早速プチ菜園で狙いを定める母

         えいっ 採取!

まだ自分ちの片付けで手一杯で、どこにも探検に行けてないけれど、これからたぶん、もっとこの土地を好きになる予感がします。




今日は、職場から、休憩中のちょこっと更新で。