1/12/2008

ひれ酒作法

我が家には土佐の血が流れている。
それも、混じっている、どころの騒ぎではない。
両親ともに、先祖代々、彼の地の人間だ。

          四万十の流れ

と、いうことは、さぞかしイケるクチだろうと思われ
がちだが、それが大間違い。
私も両親も、まったくの下戸だ。

父など、焼き肉のタレで酔っぱらう人だった。原材料にワインが使われていたもので。
焼き肉食べて酔われちゃかなわん。








なぜか愚弟だけは強い。
小学生の頃、間違えて自家製梅酒をコップいっぱい
飲んだ時も、やたら元気になっただけで赤くさえならなかった。
いったい誰に似たのだ。

 
そういえば、曾祖父だか曾曾祖父だかは真言密教の
住職だったくせに、お寺を飲み潰したとか言ってたような気もする。
そういえば、親戚にはうわばみが何人もいた気もする。
・・・・・・・



さて、我が家は下戸ぞろいだが(愚弟除く)、
お酒自体は大好きだ。
去る大晦日には、特別にこのようなものを。

        ヒレはきっかり3つだけ。

年に一度、大晦日だけは、我が家もフグを食べるのだ。
年に一度だから、張り込んで天然トラフグだ。

実はそれに毎年、ひれ酒用のヒレがついていたことを、今年初めて知った。
今までは、母が勝手に捨てていたもよう。
なにすんねん!!と子供達に叱られながら、母は生まれて初めてのひれ酒を味わっていた。


年に一度のことなので、このような超高級大吟醸でいただく。
普段、生協で1本980円くらいの
ワインを飲んでいる身には過ぎたる
お酒ではないか。


         ロット番号入り


年に一度のことなので、蓋付きの
なんだかゴージャスな湯飲みで
いただく。
この湯飲み、本当に年に一度しか
出てこない。





さてここで、よく分からなくなる事が持ち上がった。

ひれ酒飲むなら蓋が要る、と、この湯飲みを戸棚の奥
からほじくり出してきた私に、愚弟が「なんで?」

ひれ酒は、飲む前に少し蓋をずらして火をつける
(フランベ・・・と言っていいのか?)と最初に教わったため、まったく疑いを持たずにそうしてきたが、愚弟は初耳だと言う。

確かに、アルコールのごくごく一部をとばしてみたって、意味がない気もする。

           ウィ〜〜イ

お祭り好きの愚弟が、こういう面白いことを拒否する
はずもなく、大喜びでさっそくやっていたので、話は
それきりになったが、実際はどうなのだろう。
どこぞにヒレ酒師範はおられませぬか。

自分でも調べてみようかな、とチラと思いはしたが、
その考えはすぐにヒレ酒に洗い流されてしまった。

なんせ下戸なもので。

         オット チドリアシ♪





    クリックありがとう! アーヨイヨイ。
            ↓
         BlogRanking...

0 件のコメント: