9/30/2007

ザ・カラー

グローネンダールは長毛種である。
我が家はだいたい活動的な女子チームが写真に出ているから、短毛種と思われているかもしれないが、男子
チームは豊かなコートを誇る。



また、グローネンダールはコートのせいで大きく
見えても、本体は薄くてひょろりとしている。
(ガディですら、40kg後半はあると思った、とよく
 言われるが実際は32kgしかない。)



それでもって、ぴったりサイズのカラーをすると、そこだけやせっぽちがばれてしまい、どうにもみっともない感じである。

借り物のふんどしを締めているような。




かといって、訓練用のチェーンカラーではあっという
間に毛切れを起こしてしまい、借り物の首を据えているようでさらにみっともなくなる。


チェーンカラーで毛がすり切れるのは女子チームも
同じだ。
でも若い3頭はトレーニングはせねばならぬ。
毛並みとトレーニングがどうしても両立できない。




よそのさらさら長毛の皆さんはどう解決しているのだろう。

それともグローネンが、いや我が家の犬が、毛がひよわなのだろうか・・・

もちろん、チェーンカラーでむやみにジャリジャリ
引っ張るようなことはしていないつもりであるが。



ちなみに私は、お気に入りのお店で買った彼らのカラーが自慢である。
似合う色を選んで名前も刺繍してくれる。
本当に素敵なので見せびらかしたいのに、もっさりと
毛に隠れてほとんど見えないのも、実は悔しいことこの上ない。

このカラーについては、後日思い切り自慢しよう。

見えないけど。

9/29/2007

帰りじたく

パンクを除けば、食べてだらだらと遊んで、これといったイベントのない休暇だった。
これぞ休暇。

         お名残惜しや


気がつけばもう帰らねばなりません。
朝から布団干しやシーツの洗濯など、大物仕事に
おおわらわ。


発つ日に晴れているとはありがたい。



昼過ぎに出発予定だが、犬たちは朝のごはんをもらう。
彼らはあまり空腹すぎても、次々に吐くのだ。迷惑千万である。

さらに、なぜか10時のオヤツの頃、生アキレスをもらう黒犬たち。
大丈夫なのか、そんなことをして?


大丈夫、心配ご無用。あとで分かります。


そんなお片付けの合間にも、お茶の時間はきっちり
とる。
しかも何回もとる。だいたい1時間半に一度はとる。

果物を食べたり、ヨーグルトを食べたり。
片付けだって楽しくしなくちゃ。
お酒は飲みませんよ、運転があるから。我が家は全員が
ハンドルキーパーなり。
                               また休憩?






そうして、犬たちも最後のひと運動を終え、全員が
車に詰め込まれてよたよた出発とあいなったのは18時
過ぎであった。


だから、犬達はオヤツを食べておいて良かったのだ。
これがわが家のいつものパターンで、予定に織り込み済みなのである。

では、最初から夕方出発の予定にすればいいではないか。

いや、夕方に予定すれば、実際の出発は夜中になる。来るときがまさにそう。

昔から何故かこうなるが、それは我が家に限ったことではないだろうと楽観視している。
・・・いかがだろうか。


帰りの車中。


出発時に、「ぎゅうぎゅうに詰め込んで」と書いた。私は嘘は書きませぬ。



男子チームがもめるので、ルースはケージの中。
残ったスペースで、3頭+1人が揺られて帰る。




ふつう後部座席の人間は交代要員で、運転者が疲れたら
交代するものだが、我が家はちがうのだ。
後ろの人間が、膝も腰もこわばって痛みに耐えかねたら、運転者と交代してもらう。

人間、こんなにコンパクトになれるのかと感心するほど縮こまって、犬のためにスペースを作るのである。


ああ・・・
早くハイエースとかでゆったり移動したい!!

9/27/2007

9月のお散歩事情

さて、ただ食べてばかりいたわけではありません。


母は脚立に上って剪定をしまくっていたし、

愚弟は頼まれごとー高さが必要な
こととか、腕力が必要なこととかーをした時以外は勉強しまくっていた(かもしれない)し、

私は暇さえあれば犬のブラッシングと歯磨きに精を出していた。
普段しないから。






犬達は、今回は少々不完全燃焼だったに違いない。

夏休みが終わってひと月もたたない連休だから人が
少ないかと思いきや、ふだん人気のない別荘にも大勢で来たりしていた。意外だった。


隣の空き地で犬達はいつも存分に走り回るのだが、
敷地の境に通る掛け道を今回はやたら人が通るのだ。



この掛け道については少々腹を立てている。

もとは細くてカラマツの落ち葉がふっかふかに積もった風情のある道だったが、今夏、管理事務所が何を考えたか砂利を敷いて広く整備してくれたのである。











お陰さまで犬のみならずヒトも足が痛いし転びそうになるし、情緒もへったくれもなくなった。
30年来の隣人もがっかりしていた。




まあそれはさておき、
気分よく木立の間を散策中にいきなり黒くて大きな犬が
4頭もうろうろしているのに出くわしたら、犬好きでも
いい気はしなかろう。


やむなく、広域爆走は短時間に限り、リード付き散歩を頻回に繰り返すことでお茶を濁したのである。




ところで、牧羊犬の血か、グローネンダール達は
常に大きな円を描いて疾走する。
決して直線的に走ることはない。
そしてその円の中に必ず我らが含まれる。


その辺りが犬種の特徴として具体的に記載されていないか本を繙こうと思ってなかなかできずにいる。
だって英語なんだもん。



チワワはどうか?

概ね真っすぐびゅわーん、彼方へまっしぐら。
監督する人間は、グローネンの時よりはるかに大変。












この鉄砲玉め!

9/26/2007

人間たちの宴

犬は胃袋を満足させたようだが、人間はどうか?


もちろん人間だって、普段は粗食でもこんなときくらいは存分においしいものを
いただかねば。



今回私は奮発した。

犬用の肉を注文しながら、絶対今度の信州で食べるぞ!と目をつけていたものがあったのだ。
生ハムである。


以前の職場で、夜中までかかる仕事のあと必ず上司とつれだって訪れた店があった。

激辛アンチョビだの、極薄チーズ
ピザだのをつまみつつお酒をいただき、明日への英気を養ったのち帰路につくのだが、そこで必ず頼んだのが、ハモン・セラーノ
長らく口にとどめるほど、香りがふくらみ染みわたる。



ゆいいつ欠点は値段だ。
だから信州みたいに最高に幸せな時しか手が出ない。

でも幸せなときは、いくらでも手が出る。
高いチーズもためらわず買う。


ワインも値段もろくに見ずにぽいぽい買う。

(といっても、買ってるのが農協なのでべらぼうなものは置いてないんで・・・)



本当のところ、私と母は下戸です。
愚弟が強いのなんの。

でも強い弱いに関係なく、好き。
町へ下りる(=運転する)必要がない日には、朝からだって乾杯です。

カンパイ!


そういうわけで、一晩に一本ずつワインが開いていく、いや空いていく蓼科の夜なのでした。




と、格好よく書きましたが、惜しげもなく無計画に
楽しんだために、最終日はワインが底をつき、神農茶で乾杯する素朴な宴となりました。

9/25/2007

犬たちのテーブル

そんなわけで、犬たちから食料を奪ってお腹を満たした(正確には大部分はイモやタマネギで満たした)
我らだが、犬たちは何を食べていたかといいますと。


少し前に、わりと骨付き生肉食が多いことは書いた。


信州への往き来は荷物を最小限にしたいので、肉をあらかじめ
信州宛に頼んでおく。
で、食べきって帰ってくる。

ドッグフードではこうはいかない。
往きか、帰りかどちらかで荷物になる。



よく利用するのは羊肉のなみかたさん。
バラエティに富んでるし、お値段も良心的だし、気に入ってます。


夏から秋は町までおりなくても直売所が出てるので、
そこで人間用の野菜を仕入れついでに犬用も買う。
直売所はこちらが心配になるほど安いし、おまけを
たくさんつけてくれる。菜っ葉ものとか、お芋とかね。
ありがとう、おばさん!






くだんのマトンすね肉。








焼くと手ごわいスネ肉も、生なら
なかなか食べやすいようである。







       いや、この歯だからこそか。

ちなみに上の写真は、モデルはソフィ嬢で肉はラム
ショルダー、骨付きです。



骨は丸呑みする犬もいるので最初のうちはちゃんと見ておく必要があるが、うちの犬どもは骨はよく噛むので、今は別に心配していない。

ただ、お互い牽制して急いで飲み込むといかんので、
それぞれがゆっくり食べられるように配慮はしてやっている(ゆっくり食べている雰囲気は全然ないけど)。



野菜もけっこう好き。
匂いが強いものも平気で、肉だけをえり好みすることもない。

野菜は、基本的な注意だけ守りつつ、何でもあるものをフードプロセッサーで砕いて入れるのだが、大根の
しっぽとキャベツの外葉しかないこともあれば、
熟れすぎたキウイや中途半端にあまったスプラウトに
ありつけることもある。




小犬のカルシウム源は、
いつも手羽中と格闘させるのも気の毒なので、「骨ごと
ミンチ」なる便利なものを使ったりする。




面倒なのはガディ爺様だ。

この方はラムは臭くて嫌だという。無理に食べると、
吐きなさる。

仕方がないので、他の犬たちよりもシカだのウマだの、お高い肉の割合が多い。しかも、一番(というより
段違いに)身体が大きいので食べる量も一番多い。

我が家の家計を圧迫しているのは主にキミだよ、
ガディさん。
別格だからいいんだけど。



もちろん、羊や馬ばかり食べているわけではない。

月の半分は生協の安くて安全なトリ肉や魚などで犬の
エンゲル係数引き下げに努めている。
ドライフードもときどき食べるし。まあこのフードの方が高くつくくらいであるが。




骨付き生食については、教科書&セミナーで最低限の
お勉強をしたが、本職の勉強より面白かったことを告白いたします。



おや。
ぜんぜん信州と関係ないではないか。

まあ、人間にいくらか横取りされても、犬たちは十二分に豊かな食生活を楽しんだのでご心配なく、という
ところ。












ね?

9/24/2007

定番、バーベキュー

一応バーベキューコーナーを作ってある。
普段は午後の紅茶などを優雅に楽しむスペース
(実際はどうあれ)だが、テーブルをよけて
バーベキューグリルを置けば、早変わり。


少なくとも一回は必ずする。
そして、毎回必ず頑張らねばならないのが、炭の乾燥である。


父が亡くなってから、以前のようにしょっちゅうは行けなくなったために、気をつけても炭がいつのまにか湿気ているのだ。



その都度新しく高級な炭を購入すればいいのだろうが、買い置きの安い”おが炭”なので、しばらくガスバーナーで乾かさないと熾らない。
湿気た炭と格闘したことのある人はお分かりだろうが、白い煙がそれはそれはもくもくと吹き上がる。
そこいらじゅうでコロイド現象がみられて、それはそれでなかなか楽しい。




が、お昼ご飯のはずのバーベキューに、日が傾き始めてからありつくはめになる。


今回はさらに哀しいことに、タンパク質がなぜか豚肉6枚だけであった。
どういう算段でこうなっていたのか?食料担当の母よ。






































全然足りんわ!
ということで、考えついたのは
お犬様用の肉をお裾分けしてもらうこと。


・・・ああ。





大変に風味豊かでおいしかったが、マトンのすね肉は
ゴムのように硬かった。

 「歯が跳ね返される」
 「噛んだ分ふくらんで、口が閉じられない・・・」
 「やった!まる飲みしたぞ」

これ。つべこべ言わないように。



ご馳走さまでした。







(肉汁のお相伴にあずかるアブ氏)